子どもの作文教室
社会人 草垣 美紀
アレクサに気温を訪ねると
「最高気温21℃現在の気温14℃」
と教えてくれた。今日の服装に少し悩む。空は晴れ渡り、風が冷たい。紫外線対策のサングラスをかけ、一路直方市に向かう。
今日は文章を書く事の師匠であるノンフィクションライターの作文教室が直方市で行われる。数か月に一度はオンラインでお会いしている。先生はいつも文章を書くヒントをくれる。
先生の運営するトカイナカハウスで企画された作文教室のドキュメンタリー映画を視聴し、その感想文を書く。それが本日の流れだ。
映画の中で、特に印象的だったのは、ふて腐れて廊下にいた女の子が、どんどん前のめりになる姿と、先生に問を投げられた子らが正解しか答えられないように口ごもってもじもじする姿だ。
子どもとは難しい。どんなに「どんな答えも正解」というメッセージを贈っても、間違ってはいけないという緊張感を漂す。そうであっても、神山先生は、子どもの中にグイグイと入っていき、こちこちのバリアを溶かしていく様子があった。
そんな中、2回目参加のトキオくんの、清々しい「はい」という返事が、教室に響いた。

